入れ歯を使い始めて「しゃべりづらい」という症状に悩まされる方は意外に多いものです。とくに前歯の入れ歯は、発音と密接な関連があることが多く、発音障害が現れやすいといえます。今回はそんな前歯の入れ歯でしゃべりづらいと感じる原因と対策方法について詳しく解説します。

 

▼入れ歯の設計が悪い

 

入れ歯の設計が悪いと、舌の動きが邪魔されてしゃべりづらさを感じることがあります。入れ歯の設計自体は後から変更することはできないので、舌の動きを邪魔している部分を削ったり、もしくは入れ歯の歯茎の部分を盛り足したりして、症状の改善を図ることになります。こうしたトラブルを未然に防ぐためには、適切な入れ歯の設計ができる、診療実績豊富な歯医者さんに治療をお願いすることが大切です。

 

 

▼入れ歯が故障している

 

前歯の入れ歯でもともとしゃべりづらさを感じておらず、使っていく中で発音障害が現れた場合は、装置が故障しているのかもしれません。入れ歯が変形していたり、人工歯の摩耗で噛み合わせが変化したりしている可能性も考えられるため、まずは歯医者さんに相談しましょう。比較的軽い故障であれば、調整や修理で対応できます。大きく破損しているような場合は、入れ歯を一から作り直さなければなりません。

 

 

▼お口の状態が入れ歯に向いていない

 

残っている歯の本数や歯並び、顎の骨の状態によっては、前歯の入れ歯で失った歯の機能を十分に回復できないことがあります。そうしたケースには、ブリッジやインプラントといった固定式の装置が推奨されます。もちろん、残った歯を大きく削ったり、顎の骨に人工歯根を埋めたりするなどの処置が必要となりますので、その点も踏まえて患者様ご自身が最善といえる治療法を選択する必要があります。

 

 

▼入れ歯は慣れるまでに時間がかかります

 

入れ歯というのは、慣れるまでにそれなりの時間がかかります。前歯の入れ歯でしゃべりにくいと感じたのが装着後間もない時期であるのなら、少し頑張って使い続けてみましょう。人によっては部分入れ歯に慣れるまでに数週間かかることも珍しくありません。とくに前歯はお口の中でも敏感な部分なので、始めは違和感や異物感が大きくなります。私たちは順応性が高く、入れ歯という異物が入っていても、だんだんと上手に発音できるようになるものです。それでも難しい場合は、入れ歯を新しく作り変えることも視野に入れて、対応しましょう。

 

 

▼まとめ

 

今回は、前歯の入れ歯でしゃべりづらい原因と対策について解説しました。前歯は噛む機能だけでなく、話す機能にも強く関連した部位なので、入れ歯は精密に作る必要があります。すが歯科クリニックのように、入れ歯治療に力を入れた歯医者さんなら、噛みやすく、発音もしやすい前歯の入れ歯をお作りすることができますよ。前歯の入れ歯でお困りの方はいつでもお気軽にご相談ください。